配慮事項は、診断名の説明だけでは職場が何を変えればよいか分かりにくいことがあります。
この記事は「配慮をどう伝えるか(NG例・言い換え・話す順番)」に焦点を当てます。合理的配慮の全体像と伝える範囲は合理的配慮とは?伝えること・伝えすぎないこともご覧ください。
困りごと、業務への影響、試したい代替案、見直し時期の順に書くと、面接や見学で話しやすくなります。
オンライン選考や適性検査でも、必要な配慮は早めに相談できるよう、文章を短く準備します。
NG例と言い換え
| NGになりやすい書き方 | 言い換え |
|---|---|
| 体調が悪いです | 午後に疲労が出やすいため、午前に集中作業、午後に定型作業を置きたいです |
| 人が苦手です | 急な口頭指示が重なると混乱しやすいため、指示はチャットかメモでもらえると助かります |
| 在宅にしてください | 通勤後に疲労が強く作業量が落ちるため、週2日の在宅日を試し、1か月後に見直したいです |
追加の休息を相談するとき
たとえば「午後の確認作業で疲れが強まり、見落としが起きることがあります。可能であれば、作業の途中に追加の休息を取り、静かに一人で休める場所(難しい場合の別の方法)を試したいです。休むときの連絡先、担当作業の引継ぎと戻り方を決め、試した後に業務への影響を一緒に振り返れますか」と伝えられます。
厚生労働省の合理的配慮指針事例集(第六版)には、休憩時刻や時間の調整、希望を踏まえた一人で休める場所、休憩とは別の小休止などの事例があります。いずれも個別の職場の例で、全ての職場に同じ措置を求めるものではありません。
- いつ、どの作業で休みたいか。使える場所と、難しい場合の代替案。
- 休憩に入るときの連絡先、担当中の作業の引継ぎ、仕事に戻る合図や手順。
- どの方法を試し、いつ振り返るか。作業への影響や続けやすさをどう確認するか。
追加休息の賃金・勤怠記録上の扱いは、勤務先に別途確認します。相談内容の下書きには相談メモも使えます。
合理的配慮の線引きを確認する
| 分類 | 確認すること |
|---|---|
| 制度として決まっていること | 雇用分野では、本人の困りごとと職務の関係を踏まえ、事業主と本人が話し合って合理的配慮を決めます。過重な負担や代替案も検討します。 |
| 企業・職場ごとに違うこと | 席、休憩、離席、在宅、設備、指示の出し方、会議、繁忙期の運用は求人・職場ごとに確認します。 |
| 本人と支援者で相談すること | 診断名の説明範囲ではなく、困る場面、業務への影響、試したい調整、見直し時期をメモにします。 |
合理的配慮は希望を一方的に通す制度ではありません。IBS・トイレ不安の確認例や相談メモで、職場に確認できる形へ分けます。
この記事だけで働き方を決めてもよいですか。
決め切るためではなく、相談材料を作るための記事です。個別判断は支援者や窓口へ確認してください。
診断名は書かない方がよいですか。
必要な場面はありますが、診断名だけで終わらせず、仕事で困る場面と調整案を添える方が伝わりやすくなります。
希望した配慮は必ず認められますか。
必ず希望通りになるとは限りません。業務内容、職場状況、過重な負担、代替案を含めて対話します。
A型/B型の利用中でも読めますか。
読めます。A型/B型から障害者雇用へ移る前のメモ作りにも使えます。
相談先はどこですか。
市区町村窓口、相談支援専門員、ハローワーク、障害者職業センター、支援員、主治医などが候補です。
制度の対象や運用は自治体・時期・個別状況で変わります。この記事は診断や医療助言ではありません。最終判断は市区町村窓口、相談支援専門員、ハローワーク、障害者職業センター、支援員、主治医などへ確認してください。