同席・伝達方法
支援者の同席、筆談、読み上げ、視覚情報、質問を紙で受け取る方法などを、面接前に相談します。
開示は、全部話すか隠すかの二択ではありません。応募前、書類、面接、契約前、入社後で目的を分け、職務に関係する困りごとと必要な相談を、必要な範囲で整理します。
診断名を詳しく説明することより、「どの仕事場面で何が起こり、業務にどう影響し、何を試したいか」を短く伝えられることが役に立ちます。開示する範囲や方法は、支援者と相談して決めます。
| 段階 | 何を伝えるか | 伝え方の例 |
|---|---|---|
| 応募前 | 希望する仕事、続けるための条件、相談したい配慮 | 求人票の仕事内容・時間・場所と、自分が困る場面を照合して相談する。 |
| 応募書類 | 職務に関係する困りごと、業務への影響、試したい調整 | 診断名だけで終わらず、「場面→影響→相談したい案」を短く書く。書く範囲は支援者と確認する。 |
| 面接 | 質問に答えるための必要な情報、配慮の相談方法、確認したい条件 | 「途中で整理する時間があると答えやすい」など、場面と代替案を伝える。 |
| 契約前 | 採用後の仕事内容、時間・場所、合意した配慮、相談担当者 | 求人票・面接説明・契約前の労働条件を照合し、曖昧な点を署名前に聞く。 |
| 入社後 | 実際に起きた困りごと、変更したい条件、見直し時期 | 業務影響と試した調整をメモし、本人・事業主・支援者で再確認する。 |
厚生労働省の「合理的配慮指針事例集(第六版)」には、募集・採用時の実際の配慮例として、募集内容を音声・読み上げ・図などで説明する、質疑応答の時間を長くする、採用試験の時間を延長する、面接にハローワーク職員・支援機関職員・家族・介助者等の同席を認める、といった事例が掲載されています。
これらは企業等から収集した個別事例です。事例集自身が説明する通り、合理的配慮は障害の状態や職場状況に応じて個別に決まり、掲載例がすべての事業主に一律義務となるわけではありません。支援者同席、筆談・視覚情報、時間延長も、応募先へ事前に相談する具体例として使います。
| 順番 | 短い例 |
|---|---|
| 困りごと | 口頭の指示を一度で覚えにくい場面があります。 |
| 業務への影響 | 作業の取り違えが起きると、確認に時間がかかります。 |
| 試したい提案 | 手順を短い箇条書きや図で確認できる方法を相談したいです。 |
| 見直し | まず2週間試し、作業の正確さと相談のしやすさを一緒に見直したいです。 |
支援者の同席、筆談、読み上げ、視覚情報、質問を紙で受け取る方法などを、面接前に相談します。
回答を整理する時間や試験時間の延長が必要なら、何に困るかと合わせて確認します。認められることを前提にしません。
仕事内容、勤務場所、時間、休憩、通院、途中離席、契約更新、入社後の相談担当者を確認します。
医療情報の詳細をすべて話す必要があると決めつけず、職務に関係する範囲と相談目的を整理します。
面接で話した希望が、契約前に示された仕事内容や時間と一致するとは限りません。合意した調整、相談担当者、見直し時期を確認し、求人票・説明・契約条件を分けて保存します。
入社後に体調や業務が変わった時も、困りごと、業務影響、試したこと、次の案をメモにして相談します。合理的配慮は本人と事業主の対話で具体化されますが、希望どおりになることや採用を保証するものではありません。
「困りごと」「起きる場面」「業務への影響」「試したい調整」「見直したい時期」を書きます。開示の範囲を自分だけで決めにくい時は、支援員、相談員、ハローワーク、職業センター等へ持っていきます。
一律の正解はありません。職務に関係する困りごと、業務への影響、相談したい調整を支援者と整理し、段階ごとに必要な範囲を決めます。
同席を認めた事例はありますが、応募先の手順・職種・面接方法で異なります。面接前に誰が何を補助するかを相談してください。
第六版事例集に掲載された例ですが、すべての事業主に一律義務となる方法ではありません。困りごとと業務上の必要性、代替案を添えて相談します。
必ず希望どおりになるとは限りません。本人と事業主の対話、職務との関係、職場状況、過重な負担、代替案を含めて調整します。
診断名だけで仕事上の調整点が伝わるとは限りません。職務に関係する困りごとと影響、相談したい案を、必要な範囲で整理します。
この記事は医療・法律・行政の個別助言ではありません。事例集は個別の例示であり、支援者同席、筆談、視覚情報、時間延長、採用や配慮の結果を一律に保証しません。最終判断は応募先、ハローワーク、支援者等へ確認してください。