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障害をどこまで伝える?応募前・面接・入社後の開示と配慮の考え方

応募前、応募書類、面接、契約前、入社後に分けて、障害や体調、配慮事項を「何を・どこまで・どう伝えるか」を相談準備として整理します。

I.guidechecked 2026-08-29

先に整理すること

開示は、全部話すか隠すかの二択ではありません。応募前、書類、面接、契約前、入社後で目的を分け、職務に関係する困りごとと必要な相談を、必要な範囲で整理します。

診断名を詳しく説明することより、「どの仕事場面で何が起こり、業務にどう影響し、何を試したいか」を短く伝えられることが役に立ちます。開示する範囲や方法は、支援者と相談して決めます。

5段階で「何を・どこまで・どう伝えるか」を分ける

段階何を伝えるか伝え方の例
応募前希望する仕事、続けるための条件、相談したい配慮求人票の仕事内容・時間・場所と、自分が困る場面を照合して相談する。
応募書類職務に関係する困りごと、業務への影響、試したい調整診断名だけで終わらず、「場面→影響→相談したい案」を短く書く。書く範囲は支援者と確認する。
面接質問に答えるための必要な情報、配慮の相談方法、確認したい条件「途中で整理する時間があると答えやすい」など、場面と代替案を伝える。
契約前採用後の仕事内容、時間・場所、合意した配慮、相談担当者求人票・面接説明・契約前の労働条件を照合し、曖昧な点を署名前に聞く。
入社後実際に起きた困りごと、変更したい条件、見直し時期業務影響と試した調整をメモし、本人・事業主・支援者で再確認する。

第六版事例集から見る、応募・面接時の例

厚生労働省の「合理的配慮指針事例集(第六版)」には、募集・採用時の実際の配慮例として、募集内容を音声・読み上げ・図などで説明する、質疑応答の時間を長くする、採用試験の時間を延長する、面接にハローワーク職員・支援機関職員・家族・介助者等の同席を認める、といった事例が掲載されています。

これらは企業等から収集した個別事例です。事例集自身が説明する通り、合理的配慮は障害の状態や職場状況に応じて個別に決まり、掲載例がすべての事業主に一律義務となるわけではありません。支援者同席、筆談・視覚情報、時間延長も、応募先へ事前に相談する具体例として使います。

「困りごと→影響→提案→見直し」で伝える

順番短い例
困りごと口頭の指示を一度で覚えにくい場面があります。
業務への影響作業の取り違えが起きると、確認に時間がかかります。
試したい提案手順を短い箇条書きや図で確認できる方法を相談したいです。
見直しまず2週間試し、作業の正確さと相談のしやすさを一緒に見直したいです。

面接で確認してよいこと

同席・伝達方法

支援者の同席、筆談、読み上げ、視覚情報、質問を紙で受け取る方法などを、面接前に相談します。

時間の調整

回答を整理する時間や試験時間の延長が必要なら、何に困るかと合わせて確認します。認められることを前提にしません。

仕事の条件

仕事内容、勤務場所、時間、休憩、通院、途中離席、契約更新、入社後の相談担当者を確認します。

伝えない範囲

医療情報の詳細をすべて話す必要があると決めつけず、職務に関係する範囲と相談目的を整理します。

契約前・入社後も伝え方を更新する

面接で話した希望が、契約前に示された仕事内容や時間と一致するとは限りません。合意した調整、相談担当者、見直し時期を確認し、求人票・説明・契約条件を分けて保存します。

入社後に体調や業務が変わった時も、困りごと、業務影響、試したこと、次の案をメモにして相談します。合理的配慮は本人と事業主の対話で具体化されますが、希望どおりになることや採用を保証するものではありません。

支援者へ渡す5行

「困りごと」「起きる場面」「業務への影響」「試したい調整」「見直したい時期」を書きます。開示の範囲を自分だけで決めにくい時は、支援員、相談員、ハローワーク、職業センター等へ持っていきます。

II.faqpractical questions
障害をどこまで開示するべきですか。

一律の正解はありません。職務に関係する困りごと、業務への影響、相談したい調整を支援者と整理し、段階ごとに必要な範囲を決めます。

面接に支援者を同席させてもよいですか。

同席を認めた事例はありますが、応募先の手順・職種・面接方法で異なります。面接前に誰が何を補助するかを相談してください。

筆談・視覚情報・時間延長は必ず認められますか。

第六版事例集に掲載された例ですが、すべての事業主に一律義務となる方法ではありません。困りごとと業務上の必要性、代替案を添えて相談します。

合理的配慮を頼めば必ず通りますか。

必ず希望どおりになるとは限りません。本人と事業主の対話、職務との関係、職場状況、過重な負担、代替案を含めて調整します。

診断名を詳しく書く必要がありますか。

診断名だけで仕事上の調整点が伝わるとは限りません。職務に関係する困りごとと影響、相談したい案を、必要な範囲で整理します。

IV.sourceboxchecked 2026-08-29

この記事は医療・法律・行政の個別助言ではありません。事例集は個別の例示であり、支援者同席、筆談、視覚情報、時間延長、採用や配慮の結果を一律に保証しません。最終判断は応募先、ハローワーク、支援者等へ確認してください。